原因や結果にアプローチしたくなりますが、
感情にアプローチすることを忘れてはいけません。
人は、人間関係でトラブルが発生したときに、
このトラブルの原因や結果についてアプローチして、
自分が正しい、相手が間違っているといった結論を求めたがります。
その結果、このトラブルはさらに深みにはまっていってしまうのです。
状況によっては、このトラブルが解決できずに、
人間関係の破綻をきたしてしまうこともあるわけです。
これは、特に男女間での関係でよく見受けられるパターンです。
そもそも、人間関係のトラブルは、人と人との価値観の違いで起こります。
その価値観が違うことで、お互いが感情的になってしまうのです。
つまり、お互いの価値観が違うのにも関わらず、
トラブルの原因や結果にアプローチしても何の解決にはならないわけです。
たとえ、9割の人が正しいと感じることであっても、
その人はそれを正しいと感じないこともあるわけですから。
結局のところ、その価値観の違いで生まれたお互いの感情にアプローチして、
相手の感情を理解してあげることが大切になるわけです。
たとえ同じトラブルが発生しても、人によって生まれる感情が異なります。
不安、悲しみ、焦り、緊張、嫌悪、不満、恐怖、苦しみ、絶望と、
様々な感情が芽生えるケースがあるわけです。
つまり、例え同じ原因と同じ結果が生み出したものでも、
人によってはまったく違った感情を抱いてしまうということです。
ですから、人間関係のトラブルは、いくら原因と結果にアプローチしても、
相手が抱いている感情を理解していなければ解決できないのです。
多くの人が、人間関係のトラブルが生じたときに、
原因や結果に対してアプローチして人間関係をこじらせてしまいます。
そうではなく、まずは相手の感情に対してしっかりアプローチして、
相手の感情の種類やそこの元にある価値観を理解してあげることです。
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