みなさんが子供の頃、親から「相手の気持ちになって考えてみなさい!」と怒られたことありませんか?
でも、それを実践してみたら「相手の気持ちになって考えてみても、やっぱり自分は悪くない」という結論が出て、
ケンカしてる相手に謝るどころか、逆に怒りが増幅してしまったという経験があるかと思います。
では、なぜ相手の気持ちになって考えたのに、良い結果が得られないのでしょうか?
それはおそらく、多くの人が「相手の気持ちになって考える」を「相手の気持ちに(自分が)なって考える」と解釈しているのがいけないのです。
自分が正しいと思っていることを、相手になったつもりで考えてもみても、「自分が正しいという結論」になるに決まっていますよね。
考えてみれば、当然の結果です。
では「相手の気持ちになって考える」をどう捉えるのが望ましいのでしょうか?
そこは、「相手の気持ちになって考える」を「相手の気持ちを考える」と解釈することで捉え方がずいぶん変わってきます。
つまり、「自分がどう思っているか」は無視して、「相手がどう思っているか」を考えてあげるわけです。
普通、相手が怒っている原因は「それが正しくない」からではなく、「ただ不快に感じているから」怒っているのです。
そのため、その不快に感じていることを察してあげて、相手がそう感じていることを理解してあげることが大切になってきます。
そもそも、人は見た目こそ同じような形をしていますが、中身は全く違うことを忘れてはいけません。
コップに、「すぐに溢れる・溢れない、熱に強い・熱に弱い、割れにくい・割れやすい、口が広い・口が狭い」などの様々な特徴があるように、人も同じくそれぞれ違う特徴を持っています。
人が「感性・感覚・感情・感触・感心・感激・感化・感受・感想・感嘆・感知・感動・感服」で感じるものは、どれ一つ取ってみても同じ人はいないのです。
そんなことを頭の片隅に置いて、「相手の気持ちを考える」ことが、他人との関係を上手に築くために重要になってきます。
多くの人が勘違いしている「自分にできることは相手にもできる」という考えは捨てて、「自分にできること」「相手にできること」をしっかりと分けて考えてあげましょう。
診断テストの紹介
自己分析診断テスト「ポテクト」で強み・弱みを徹底分析! 無料版あり
おすすめ本
自分の小さな「箱」から脱出する方法
身の周りの人間関係はすべて自分が原因で引き起こしている。それこそが、本書のいう「箱に入っている状態」である。「どうして彼は問題ばかり起こすのか?」「なぜパートナーは勝手なことばかり言いだすのか?」 こうした問題を、私たちは「相手の問題」と考えがちだが、本当の問題は「自分」にある。
読み進めるうちに、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出す環境を作る方法を学べる。世界的ベストセラーであり、日本でも25万人が読んで大反響を巻き起こした名著。