お風呂の温度が好みと1℃違うだけで居心地が悪いように、
人との会話も温度が違うとなんとも居心地が悪いものです。
コミュニケーションにおいて、空気を読むことも大切ですが、
会話の温度を合わせることも大切です。
例えば、こちらがあえて気さくな言葉で話しているのに、
相手はいつまで経ってもビジネススタイルを崩さない営業マン...
こっちが身構えず歩み寄ろうとしているのに、相手に身構えられてしまうと、
話も弾みませんし、深く仲良くなることもないわけです。
そうすると、結果としてビジネスは上手くいかないわけです。
すっと人の懐に入れる人は、得てして温度を読むことが上手です。
こちらが冗談を交えた話をすれば、相手もそれに合わせ、
こちらが堅い話をすれば、相手も堅い話ができるのです。
そうすることで、自然と距離を縮めることができるわけです。
学生時代、先輩の懐に入るのが上手な人はいませんでしたか?
その人の特徴は、先輩に対して堅く接するわけではなく、
どちらかといえば少し馴れ馴れしいくらいだったはずです。
それが、まさに温度を上手に読める人になります。
おそらくその人は、社会に出てもお客様や上司の懐に上手に入って、
要領よく成果を上げていくことできるでしょう。
心理学では、相手の仕草を真似すると相手に好印象を持たれるといわれます。
会話の温度を合わせることも、つまり同じことだと思います。
売り手と買い手、先輩と後輩といった立場の違いを尊重することは大切です。
ですが、それと会話の温度を合わせることは別の話です。
相手を尊重した中で、相手の会話に温度を合わせて接することが、
相手との距離を縮める効果的な方法だと思います。
とはいえ、空気を読むのが苦手な人がいるように、
会話の温度を合わせることが苦手な人も世の中には大勢います。
そんなときは、まずは相手と言葉を合わせることから始めてみてください。
ありきたりな対策ですが、コミュニケーションの基本はオウム返しです。
ただ相手の言葉を返すだけでなく、温度もできるだけ合わせて返すことです。
気さくに話てくるようなら、こちらも言葉を柔らかく、
堅い話をしてくるようなら、こちらも言葉を堅くするように意識します。
そんな当たり前のことを言われなくても分かっていると思うかもしれませんが、
意外とできていない人が多いです。
会話の温度を合わせるコミュニケーションを心がけてみてください。
温度を合わせることで、堅く閉じた相手の懐も徐々に開くはずです。
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