こちらは「障害者福祉施設」を運営されている企業様が、ポテクトを「キャリアコーチング、社員育成、採用選考」で活用いただけた導入事例です。

今回インタビューに応じてくれた企業様

特定非営利活動法人 piece for you(ピースフォーユー)
大村俊夫 様
https://piece-for-you.org/

はじめに

藤浦

本日は、特定非営利活動法人 piece for you の大村俊夫さま(以下敬称略)に、導入いただいたポテクトについてお話を伺っていきます。お忙しいところありがとうございます。

大村

いえいえ、大丈夫ですよ。お力になれるのは嬉しいです。

Q. 御社の事業内容を教えてください。

藤浦

早速ですが、はじめに御社がどういった事業をされているか教えてもらっていいですか?

大村

NPO法人で障害者福祉の施設をやっています。知的・精神・身体に障害のある方で、今だと年齢的には18歳から69歳まで幅広く、70名くらいの方が通ってくれています。

その中で、就職を目指す人もいれば、居場所や体調を整えるためや、社会復帰したい、社会と接点を持ちたい、一般就労したいと考えている人たちが訓練するための場所になります。

Q. 普段はどんな業務をされていますか?

藤浦

法人の代表になりますが、普段はどういった業務をされていますか?

大村

事業の方向づけなど、事業全体のことをやっています。その中で、スタッフが力を発揮できる業務を考えたり、定期的にスタッフ面談したりしています。そこで、ポテクトの適性やストレス耐性などを活用しています。

普段の仕事としては、利用者さんに対して、体調やメンタルを崩してしまったときのフォローや、社会に出るために大切なことをアドバイスしています。

藤浦

現場にも関わっているのですね。

大村

今はちょうど産休中のスタッフさんなどもいて、そのあたりで人手が足りないところをフォローしたりしていますね。

今だと、本気で就職を目指す10名弱のグループを見ていて、日々面談する中で、社会で必要なスキルの話やトラブル対応の考え方など教えています。

藤浦

先程の話だと、スタッフとも面談をされているのですよね?

大村

スタッフが今15名ほどいますが、それぞれ2ヶ月に1回、1時間から1時間半かけて面談しています。その中で、本人の不満や事業の内容について話をしています。

施設が3つあるのでなかなか会えないスタッフもいるので、コミュニケーションを深めることやスタッフの育成という意味も含めてですね。

藤浦

最近流行りの1on1(ワンオンワン)ですね。

大村

それぞれ会社の考え方にもよると思いますが、うちはまだ小さい会社なので、スタッフとコミュニケーションを取ることで、日頃の不満など普段言えないことを聞くことがガス抜きになったり、こちらとしてはその意見が事業運営に役立ったりしたらと思っています。あと日頃のねぎらいも兼ねて。

Q. 御社の魅力はどんなところですか?

藤浦

次の質問ですが、御社の魅力を教えてもらえますか?

大村

先程も言いましたが、スタッフ面談などしているように、基本的にはアットホームで身内のような関係なので、働きやすい環境なんじゃないかと思っています。

あとは、人の成長を身近で見られて感動できるので、そういったことに魅力を感じる人には楽しくてやりがいがある職場だと思っています。

藤浦

ありがとうございます。では、ここからは、ポテクトについて色々とお話を聞かせてください。

大村

はい、お願いします。

Q. ポテクトを導入する前にどんなことで悩んでいましたか?

藤浦

ポテクトを導入する前に、漠然とした悩みや困りごとはありましたか?

大村

もともと当初の目的が2つあって、1つは障害者福祉で利用者の人たちが社会に出るための訓練をするにあたって、本人の適性と現実的に何が出来そうか分からない部分があったので、それを知りたかった。

もう1つは社内のスタッフの適材適所を考えるうえで、本人に何が向いているのか資質が見えていなかったので、適性を活かすための人材育成という部分で悩みというか困っていました。

藤浦

話すだけでは見えにくい部分は多いですか?

大村

これまでも私がスタッフの個人面談をしていましたが、どうしても自分の主観が入ってしまい「こういう人かな」という決めつけで判断してしまう部分があったので、客観的な指標があったうえで話せると違うなと感じることがありました。

Q. どのような経路で、ポテクトにたどり着きましたか?

藤浦

ポテクトを知った経緯を教えてもらえますか?

大村

ポテクトのことを知り合いの社長経由で知っていました。そうはいっても、会社経営している立場なので、他の適性検査も調べて、ポテクトの仕組みも聞いたうえで、ポテクトが妥当だなと思ってたどり着きました。

藤浦

ポテクトだけに絞っていたわけではないのですね。

大村

無料や有料の適性検査を色々と見たのと、他の福祉系の事業者さんが使っているものを聞かせてもらったうえで、最終的にはポテクトを使うことにしました。

Q. ポテクトの導入検討時に、どのような障壁(課題や不安)がありましたか?

藤浦

導入検討後、実際に導入にあたっての課題や不安などありましたか?

大村

自分やスタッフでお試しをやったときに、ストレートに本当の自分の資質が出ると感じたので、これを他のスタッフや障害を持っている利用者で使うと考えたときに、結果を受け入れることができるのかなと不安がありました。

実際に、お試しでやったスタッフで現実を見て凹んでいた人もいましたし、客観的な結果を受け取る準備がないとちょっとハードルが高いのかなと感じました。

藤浦

結果の正当性ではなく、その結果に対しての使い道で悩んでいたという感じでしょうか。

大村

そうですね。本人がちゃんと受け入れることができるか、そういった耐性がないといけないなと……。

Q. 何が決め手となって、ポテクトの導入を決めましたか?

藤浦

そういった課題があったなかで、最終的に導入しようと決めた理由を教えてもらえますか?

大村

やはり一番大きいのが、はじめに3〜5名ほどスタッフにやってもらって結果を見たときに、「ああ、なるほど」「確かにこういうところあるよね」というものが顕著に出ていたことです。

各スタッフの性格などを知ったうえでやってもらっているので、大筋合っているし資質も合っていそうだなと感じて、客観的に本人の資質が分かるものだなと思えたことです。

Q. ポテクトをどのように活用されましたか?

藤浦

実際に導入された後、具体的にどういった活用をされましたか?

大村

利用者には「自己理解と自己分析と自己受容をちゃんとやろうね」と伝えていまして、その中で客観的に自分を知ってもらうこと、現状の自分の能力や発揮できることを知ったうえで仕事に活かしてほしいと思っているので、どういった仕事が適職なのか自分に適性があるのかしっかりと自己理解をしてもらうことに使わせてもらっています。

もう1つは、最初の目的(導入前の悩み)の質問のところでも言いましたが、スタッフの育成ですね。

藤浦

利用者向けとスタッフ向けの2つの目的で使ってもらえているのですね。

大村

そうですね。あとは、採用するうえでも使わせてもらっています。面接後の職場体験のときにやってもらっていて、仕事の向き不向きや、人にかかわる仕事で大切なコミュニケーションスキルやストレス耐性などを見極めるのに活用させてもらっています。

Q. 実際に利用してみて、良かった点は何ですか?

藤浦

ポテクトを利用して良かったなという点はどんなところですか?

大村

1つは、利用者さんが実際の自分の能力や適性を向き合って知ることができたこと。

もう1つは、スタッフの適性やストレス耐性などを見て、その人に合わせた接し方をすることができること、またその結果をスタッフの育成につなげることができることです。

Q. もっと良くなるための改善点は何ですか?

藤浦

反対に、ポテクトの改善点はどんなところですか?

大村

自己受容することができない人はショックを受けてしまうことがあるので、表現の仕方を変えることができないかなと思っていて、僕らみたいな障害者福祉で社会に出ることを目指す人たちにも受け入れやすいものだったら、もっと広がる気がしますし、もっと紹介していきたいと思えますね。

つまり、これから就労を目指している人向けみたいな結果だと使い勝手がいいなと。

藤浦

もう少し、社会に出るための準備が必要な方向けといった感じですかね。

大村

そうですね。あと表現方法がストレートなところがあるので、メンタルが弱い人でも受け入れやすい表現にしてもらって、その結果から次の成長につなげていけたらと思っています。

最後に

藤浦

質問はこれで以上となります。色々と聞かせていただき、ありがとうございます。今後のポテクト開発の参考にさせていただきます。

大村

いえいえ。ポテクトは本当に役に立っているので、助かっています。今後ともよろしくお願いします。

▼今回インタビューに応じてくれた企業様
特定非営利活動法人 piece for you(ピースフォーユー)
大村俊夫 様
https://piece-for-you.org/